妊娠と分かったものの、いろいろな事情によっては妊娠状態を途中でやめて継続しなくなることをいいます。
諸事情により出産を選択できないかたのために、日本では母体保護法という法律があり、この法律に基づき人工中絶の手術が行われます。
※当院では、妊娠21週までは選択することが可能です。
中絶手術を行える時期と方法
妊娠約5週目から22週未満まで
※個人差がございます。
手術の方法
●掻爬(そうは)手術
戦前から導入されていた方法です。施術者の技術力が求められますが、熟練した医師の場合は、子宮や母体に負担をかけることなく施術できます。優しく『なぞる』ように排出する方法です。
子宮内に器具を入れ、妊娠組織を掻き出すというシンプルな原理です。
そのため、感染症などのトラブルは起こりにくいでしょう。
●吸引法
中絶手術の吸引法は、手術時間が短い、施術者の経験や技術に関係なくおこなえるなどの特徴がある方法です。
日本では、ソウハ法が古くから導入されていたため、新しい中絶手術の方法でもあります。
2003年に、WHOが安全性を認め、推進していることでも有名です。
子宮への負担を少なくするため、出血量も少なく手術時間も短い吸引法で行っている医院が大半です。従来法(掻爬法)と比較すると、術中や術後の合併症も吸引法の方が少ないことが明らかにされています。
そのため世界的には吸引法で手術を行うことが広く推奨されています。
※当院では、吸引法での中絶手術になります。